米国の調査によると、音楽や照明が買い物客の購買行動に影響を与えるのと同様に、ファストフード店では音楽を控えめにし、照明を暗くすると、客が食事をより楽しみ、食べる量を減らすことができるという。
研究者らは、イリノイ州のファストフード店の一部を音楽と照明を穏やかに変えることによって改装したところ、改装していない部分の客が摂取したカロリーが他の客よりも18パーセント少なかったことを発見した。
「レストランの照明や音楽を和らげても、客の注文は変わらなかったが、食べる量が減り、満足度と幸福度が増した」とニューヨークのコーネル大学でマーケティングと消費者行動を教えるブライアン・ワンシンク教授は語った。
ワンシンク氏は研究の中で、ファストフード店の明るい照明、刺激的な色彩、音を反射する表面、大音量の音楽は、リラックスできるように設計されていないと述べた。
そこで彼らは、ハーディーズのレストランの一角に植物、絵画、間接照明、テーブルクロス、キャンドル、器楽音楽などを追加して、研究のための雰囲気を改善した。
もっと楽しい食事
顧客をレストランの元のセクションと改装されたセクションの両方に着席させた後、食事にかかった時間と消費カロリーを計測した。改装されたセクションの顧客はメインのダイニングエリアの顧客よりも長く食べ、消費カロリーは少なく、食事はよりおいしいと評価した。
「少しゆっくり、もっとリラックスしたペースで食べることに余分な時間を費やすと、食べる量だけでなく、食べることへの喜びにも大きな違いが出た」と、米国農務省栄養政策推進センターの元事務局長で『Mindless Eating: Why We Eat More than We Think』の著者でもあるワンシンク氏は語った。
「これらの結果は、よりリラックスした環境は満足度を高め、消費を減らすことを示唆している」と彼は付け加えた。
(ロイター)


